芳香療法とは「アロマテラピー」とも呼ばれる、精油を使った療法のことです。
精油の香りには人間の自然治癒力を高め、心身の疲れを癒す効果があるため、治療の一つとして使われることがあります。
これから、芳香療法として精油を使う方法を6種類、ご紹介していきます。
普段の生活に取り入れやすい方法ばかりなので、体調や生活リズムに合わせて試してみてください。
芳香療法は主に6種類
- 芳香浴
- 沐浴
- 湿布
- スチーム
- 吸入
- アロマトリートメント
芳香浴

精油の使い方としてご存知のかたも多いはず。最も手軽に香りを楽しめる方法です。
精油を布やティッシュに垂らして、デスクやベッドルームに置いておき、香りが部屋の中に広がるのを感じます。
アロマポット・アロマディフューザー・アロマストーンなどを使う方法もあります。
沐浴

お風呂場で香りを楽しむ方法です。お風呂場中に香りが広がるので、身体全体が香りに包まれます。ここでは、シャワーだけの時と湯船に浸かる時で、香りの使い方をご紹介します。
シャワーだけの時
お風呂の床の隅に精油を1、2滴垂らします。
湯船に浸かる時
精油と無水エタノールを混ぜたものを浴槽に混ぜます。
無水エタノールは5ml程度、精油は1~3滴程度です。
精油は原液のまま肌に触れると、肌トラブルが起きる可能性があるため、必ず無水エタノールと混ぜて使うようにしてください。
湯船に浸かれなくても足湯・手湯にも使えます。
湿布

精油を付けたタオルを疲れが溜まってる箇所に充てる方法です。
タオルの作り方にコツがいります。
洗面器にお湯または水を入れて、精油を2〜3滴落としてかき混ぜます。この中にタオルを浸けますが、精油がついた部分が直接肌に触れないように気を付けてください。
コツはタオルを縦に、二つ折りにし、中心部分に精油入りのお湯または水を浸けます。
濡れた箇所が内側に来るよう、開いて横長を三つ折りに畳んで絞り、湿布する箇所に充てます。
肩こりなどの慢性的な疲れには温湿布、急性のトラブルには冷湿布が効果的と言われています。
スチーム

香りを含んだ蒸気を顔に充てると、血行が良くなり、肌にツヤが出て、毛穴もスッキリします。おうちで手軽にエステ体験ができます。
洗面器に50℃〜60℃のお湯を入れ、精油を2~3滴入れます。
蒸気を逃さないように、頭からバスタオルをかぶり、洗面器をのぞき混むようにして覆います。目を閉じて顔全体に蒸気を当てます。
スチームを楽しんだ後のお湯は、そのまま置いておくと、お部屋の加湿と芳香にも使えます。
吸入

用意するものはスチームと同じですが、顔に当てるのではなく、鼻・口から積極的に蒸気を吸入する点が少し異なります。吸入することで、呼吸器系の不調を緩和できます。
なお、吸入する際の注意点が2つあります。
- 目を閉じて行ってください。
- 長時間の吸入は避けてください。
アロマトリートメント

精油を植物性のオイルで薄めて、身体や顔に塗布する方法です。
湿布することで、保湿効果や肌を整えることができます。マッサージしながら塗ることで、血行促進や筋肉の凝りをやわらげる効果もあります。
トリートメントオイルは、植物性のオイルに、精油を1%以下(フェイスの場合は0.5%以下)の濃度になるように混ぜて作ってください。
肌の弱い方は、精油の濃度を低くし、試してからお使いください。
まとめ

精油は香りの種類も使い方も様々です。
たくさんある中から香りを選ぶことは、自分を見つめることであり、使うことによって自分を労わることにも繋がります。
選ぶときから使い終わるまで、自分を思いやることで、より心身が癒されるはずです。
その時々の体調や気分、時間帯に合わせて、今回ご紹介した方法をぜひ試してみてください。
ライター:ありとよ